Japanese
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連載 眼科図譜・263
網膜下増殖組織の実体顕微鏡的特徴
Low magnification observations of subretinal proliferative tissue
岡田 守生
1
,
松村 美代
2
,
荻野 誠周
3
Morio Okada
1
,
Miyo Matsumura
2
,
Nobuchika Ogino
3
1京都大学医学部眼科学教室
2兵庫県立尼崎病院眼科
3愛知医科大学眼科学教室
pp.454-455
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210358
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網膜下増殖組織は,網膜剥離が長期間続いた場合に形成される.増殖性硝子体網膜症でも,増殖性糖尿病性網膜症による網膜剥離でも,手術的に切除された組織の観察から形成された網膜下増殖組織の特徴には差異は認められない.
実体顕微鏡による顕微鏡的な観察では,前号のごとく,1)増殖膜の厚み,2)細胞成分と細胞外成分(線維状に見える構造)割合,3)色素の多少,4)血管の有無,が良い指標となるので,以下に網膜前増殖組織と比較して網膜下増殖組織の特徴を述べる.
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