今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の準備
5.ラボラトリー運用の実際
3)実体顕微鏡と位相差顕微鏡の使い方
佐藤 嘉兵
1
1日本大学農獣医学部応用生物科学科
pp.1013-1017
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902213
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IVF-ETが不妊症治療法に用いられるようになってから,改めて光学機器の重要性が見直されてきた.医学/生物学分野においては最近,共焦点光学走査型顕微鏡が積極的に取り入れられて大きな成果が得られている.通常用いられている光学顕微鏡のうち,実体顕微鏡や位相差顕微鏡は頻繁に使用するわけであるが,最近市販されている顕微鏡は各メーカーによって仕様がかなり異なっていて使いにくいこともある.日常,使用する顕微鏡を正確に使って精密な観察をすることが第一の目的であるから,正確な操作法をマスターしておくことは効率的に操作を進める上でもたいせつである.最近の機種はほとんどが自動化あるいは調節が精密化しているが,その使用法は簡単になってきている.本稿では通常の実験,検査で用いる実体顕微鏡あるいは位相差顕微鏡の使用上の注意点について述べることにする.
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