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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (6)
学術展示
ボツリヌム毒素と瞳孔について
Effects of botulinum toxin on the bovine pupillomotor system
芳野 秀晃
1
,
鈴木 亮
1
,
小林 俊策
1
Hideaki Yoshino
1
,
Ryo Suzuki
1
,
Syunsaku Kobayashi
1
1山口大学医学部眼科学教室
pp.762-763
発行日 1986年7月15日
Published Date 1986/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209784
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- Abstract 文献概要
緒言 からし蓮根事件により注目を浴びたbotulinum毒素(BoTX)は,bacterium clostridiumにより産生される蛋白毒素で,骨格筋では伝達物質の放出を遮断する結果,筋肉の麻痺をもたらす1).BoTXによる中毒症状として,悪心,嘔吐,視力障害等が起こり,重篤な場合は死に至ることもある.
眼科領域では以前から,斜視や,ocular neuropathyの治療としてBoTXの局所微量注入2)が試みられている.また,BoTXの中毒症状として瞳孔が散大するといわれているが,その作用機構などについて詳細は不明である.
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