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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
学術展示
重症筋無力症の瞳孔
Pupillary dynamics in myasthenia gravis
山本 俊一
1
,
石川 哲
1
Shunichi Yamamoto
1
,
Satoshi Ishikawa
1
1北里大学眼科学教室
pp.652-653
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209439
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- Abstract 文献概要
緒言 重症筋無力症(以下MG)では,瞳孔異常がないとされているが,これに反対の報告もある.MGの瞳孔に関して,瞳孔の下縁にスリット状の光を当てつづけることによって起こる瞳孔振動,edge light pupil osci-llation (以下ELPO),その周期,Pupil Cycle Time (以下PCT)に注目した.図1上段に振動の様子を模式的に示した.この刺激方法は,核上性の因子も含まれると考えられ,より生理的である.
当初,我々はMGのELPOについて,速度分析を行った1).その際,症例数が少ないので統計的検討を行わなかったが,MGの瞳孔に関し以下の印象をうけた.一つはLeporeの報告2)に反して正常とあまり差がない様であり,二つにはELPOが惹起されにくい例が多かったことである.そこで今回は症例を増やし,これらについて検討した.
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