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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学術展示
ヒト後房レンズ移植眼の病理組織学的検索
Postmortem pathology of an eye implanted with modified ,J-loop intraocular lens
重光 利朗
1
,
馬嶋 慶直
1
Toshiro Shigemitsu
1
,
Yoshinao Majima
1
1藤田学園保健衛生大学眼科学教室
pp.344-345
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209371
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- Abstract 文献概要
緒言 ヒト人工水晶体移植眼の病理学的検索は米国などにおいては報告があるが,本邦においては谷口らの報告1)のみである.我々は後房レンズ(Kratz type)移植術後1年3カ月で死亡した人眼を用いて,その病理学的所見から偽水晶体眼における病態を検索した.
症例 患者は90歳女性.1982年1月25日初診時視力は右=s.L.(+) 左=0.3 (n.c.).1982年11月16日P-ECCE後PC-IOL移植術実施(ヒアルロン酸Na使用).1983年3月25日視力右=(0.7×IOL〓cyl−3.0D→)左=0.4(n.c.)。1984年2月14日胃癌にて死亡.
検索方法 光学顕微鏡(連続切片)による検索は,通常染色としてH.E染色,PAS反応を行い,免疫組織化学的検索(PAP法)はS-100,Lysozyme,α1-anti-trypsin,Fibronectinで実施した.電子顕微鏡は透過型電顕と走査型電顕を用いた.
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