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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学術展示
最新の眼科用電子スキャン超音波診断装置Renaissance A/B scanの使用経験について
Clinical usefulness of a diagnostic ultrasonic unit with electronic scanner (Renaissance A/B scan)
馬場 幸夫
1
,
澤田 惇
1
,
横松 美登里
1
,
鳥井 秀雄
1
,
山元 章裕
1
Yukio Baba
1
,
Atsushi Sawada
1
,
Midori Yokomatsu
1
,
Hideo Toni
1
,
Akihiro Yamamoto
1
1宮崎医科大学眼科学教室
pp.782-783
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209219
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- Abstract 文献概要
緒言Kinetic echographyに特長的な眼科専用としては初めて市販された電子スキャン超音波診断装置Renaissance A/B scanを使用する機会を得たので,その臨床的有用性について検討した。
本装置の特長①7.2 MHzのリニア・アレイ・トランスデューサーを使用し,走査を電子的に行っている。このため,従来のメカニカルスキャンのようにトランスデューサーを動かすことがないためディスプレイがちらつかず,たとえば腫瘍内の栄養血管のような細かな動きを映像することができる。②1秒間に60フレームの画像が電子的に描かれるため,ノイズレベルの低いリアルタイム像が得られる。③Bモードには,従来一部の眼科用Aモード装置にしか採用されていなかったS-curved ampli—ficationが用いられているので,より低いレベルの入力をとらえることができる。④64段階のグレイスケールを活用することにより,三次元表示法にも劣らない情報を得ることができる。⑤キャリパーにより画像上の距離の計測が0.1mm単位で可能である。以上の様な多くの特長をもった直接型装置であり,さらに場合によっては水浸法をも用いて各種眼疾患の検索にあたった。
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