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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その8)
学術展示
横浜南部地域に多発した結膜掻痒症に関する研究
Conjunctival itching occurred in south area of Yokohama city
磯辺 雅子
1
,
上杉 エリ子
1
,
福吉 泉
1
Masako Isobe
1
,
Eriko Uesugi
1
,
Izumi Fukuyoshi
1
1大船共済病院眼科
pp.1146-1147
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209007
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緒言1979年に大量のスギ花粉が飛散し多数のスギ花粉アレルギー患者が発生した。3年目にあたる今年(1982年)はスギ花粉産生周期では花粉増加年にあたる。しかも1981年7-8月の月平均気温が高かったため,今年は1979年を凌ぐほど大量のスギ花粉空中飛散量とスギ花粉症の増加とが予測1)されていた。
横浜南部の新興住宅地に位置する当院には1982年早春(主として2-3月)に116名もの結膜掻痒の患者が来院した。これらの42%はアレルギー性鼻炎症状を合併しておりステロイド剤点眼・抗ヒスタミン剤内服により自・他覚症状は消失した。我々はこの結膜掻痒症をスギ花粉症と想定し,アレルゲン特異的IgE抗体測定を中心に免疫学的検査を行った。
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