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外斜視31例の手術成績を調査し,その結果からParksの量定法を検討した。
(1)術前の眼位は−28〜−35prism dioptersに最も多く分布していた。術後眼位は+1〜−3と−19〜−23prism dioptersにピークをもつ二峰性の分布を示していた。
(2)術後6〜12カ月目での治癒状態はFairが最も多かったが,これには術後の残余角(10prism diopters以上)が影響すると思われた。
(3)間歓性外斜視における矯正係数は平均0.76±0.31で,恒常性外斜視のそれは0.93±0.33であったが,両者は危険率10%で有意の差があるとはいえなかった。
(4)術後の期間と眼位の変化との間には,y=1/b ln x-ln a/bの関係があり,術後眼位および手術効果を検討するには良い指標となった。
(5)矯正係数のバラツキの原因として,術者の斜視手術に対する熟練度,術式の不統一が考えられ,今後考慮されるべき点であった。
(6)今回の症例では,Parksの量定は全体としてやや低矯正の傾向にあり,内直筋短縮を1mm多く行っても良いと考えられた。
Surgical results of 31 patients with exotropia were investigated retrospectively. On the basis of the results, an attempt was made to determine the predictive value of Parks' quantitative estimation method in exotropia surgery.
(1) The most numerous were the patients with preoperative exodeviation in the range of X-28△ to X-35△. On the contrary, distribution of post-operative eye position showed dual-peaked pat-tern : one within the range of E-1△ to X-3△, the other within X-19△ to X-23△.
(2) The majority of the results at 6 to 12 months following surgery was 'fair'.
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