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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
学術展示
糖尿病眼底管理方式に関する研究
Follow-up method for diabetic retinopathy
福田 雅俊
1
,
小室 優一
2
Masatoshi Fukuda
1
,
Yuuichi Komuro
2
1琉球大学医学部眼科
2東京大学医学部眼科
1Department of Ophthalmology, School of Medicine, University of the Ryukyus
2Department of Ophthal-mology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.644-645
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208620
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- Abstract 文献概要
緒言糖尿病性網膜症(以下網膜症と略す)の経過を比較検討する場合,眼底写真の比較により客観的に判定する方式をとることが近年盛んとなってきたが,網膜症の経過を追跡する記録手段としては,螢光眼底造影検査による方式(以下螢光と略す)と,単純なカラー眼服底写真による方式(以下カラーと略す)があり,両方式の差を検討した報告はほとんどない。筆者らは近年約300名の網膜症の経過を螢光とカラーの両方式によって2年間追跡する機会があり,両方式の比較を試みたのでここに報告する。
実験方法内科医による全身管理が十分行われている糖尿病患者286名(東大第三内科159名,東京女子医大糖尿病センター127名)の約400眼を対象に,螢光とカラーの両方式により定期的に眼底所見を記録し,2年間追跡した。螢光は初診時・(実験開始時)と12カ月後,18カ月後,24カ月後の4回記録し,毎回右限よりフルオレセインソジウム(10%)5cc静注直後から約3分間に後極部乳頭・黄斑を中心に15枚,次に左眼を引続き約3分間に15枚撮影した。カラーは初診時と6カ月後,12カ月後,18カ月後,24カ月後の5回記録し,毎回両眼共にAirlie分類指定1)に準じた後極部6枚を撮影した。
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