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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
学術展示
糖尿病性網膜症における眼循環動態—II.循環量に関する臨床的検討
Ophthalmic circulation in diabetic retinopathy:II. Clinical study with ophthalamodynamography
山本 保範
1
,
西川 憲清
1
,
中川 成則
1
,
竹本 環
1
,
福田 全克
1
,
別所 建夫
2
Yasunori Yamamoto
1
,
Norikiyo Nishikawa
1
,
Shigenori Nakagawa
1
,
Tamaki Takemoto
1
,
Masakatsu Fukuda
1
,
Takeo Bessho
2
1大阪大学医学部眼科学教室
2松山赤十字病院眼科
1Department of Ophthal-mology, Osaka University Medical School
2Matsuyama Red Cross Hospital
pp.646-647
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208621
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- Abstract 文献概要
緒言我々は先に超音波血流計を用い,眼動脈流速脈波を得,その解析から,内頸動脈の狭窄・閉塞例では,糖尿病性網膜症に進行が見られることを報告した1)。このことは,macroangiopathyが網膜症の経過に何らかの影響を与えることを示している。そこで,今回は網膜症に影響を与える眼循環状態をより正確に把握するため,眼動脈流速脈波に加え,眼動脈拍動容積を計測することにより循環鍋の面からも検討した。
方法超音波Doppler血流計(日立メディコ社EUB−3D)およびサウンドスペクトログラフ(リオン社SG−07)を使用し,眼動脈血流音を流速脈波として描き解析した。またOphthalmodynamography (Boucke社ODG−350型)(図1)を使用し,眼窩カプセルにて眼窩全体を圧迫して得られる最大脈拍振幅と,検量拍動装置で50μlの人工的拍動を眼窩代用容積に加えることにより得られる検量容積振幅との比から,眼動脈拍動容積を求めた。
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