Japanese
English
特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学術展示
ベーチェット病患者のLecithin:cholesterol acyltransferase
Lecithin:cholesterol acyltransferase activity in patients with Behcet's disease
大口 正樹
1
,
田中 邦枝
1
,
大野 重昭
1
,
耿 力
1
Masaki Ohguchi
1
,
Kunie Tanaka
1
,
Shigeaki Ohno
1
,
Li Geng
1
1北海道大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Hokkaido University School of Medicine
pp.490-491
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208582
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言われわれはベーチェット病の病態と」血清脂質との関係について検討し,総コレステロール,中性脂肪,リン脂質は本病患者と正常人との間に大差はみられないが,流血中の脂質の存在型であるリポ蛋白の検討において,本病患者ではβ—リポ蛋白に高値を示す例が多く,逆に高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)は正常人やサルコイドーシス,Vogt—小柳—原田病患者に比して有意に低い値を示すことを報告した1,2)。
今回は本病患者の脂質についてさらに検索を進めるために,高比重リポ蛋白の生成に密接な関係を持っているLccithin:cholesterol acyltransferasc (LCAT)を測定し,同時に測定したHDL-Cとの関係についても検討したので報告する。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.