Japanese
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連載 眼科図譜・254
眼窩に初発した緑色腫の1症例
A case of chloroma first occurring in the left orbit
星野 元宏
1
,
近藤 順子
1
,
市川 宏
1
,
小林 政英
2
Motohiro Hoshino
1
,
Junko Kondo
1
,
Hiroshi Ichikawa
1
,
Masahide Kobayashi
2
1名古屋大学医学部眼科学教室
2名古屋大学医学部第一内科
1Department of Ophthalmology, Nagoya University, School of Medicine
21st Department of Internal Medicine, Nagoya University School of Medicine
pp.6-7
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207786
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〔解説〕
緑色腫は腫瘍形成性白血病の特異な型の一つであり,緑色調を呈する事が特徴である。今回私たちは,急激な眼球突出を初発症状とした緑色腫の1例を経験し,その特徴である緑色あるいは灰緑色をカラー撮影したので報告する。さらに本例は,組織学的に緑色腫と診断されながらも術後3カ月間にわたつて血液学的に白血病がみられなかつた,きわめてまれな興味ある症例であつた。
患 者:9歳女児。
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