Japanese
English
総説
眼筋の異常運動について
Ocular motor disturbances in Duane's syndrome and paradoxical innervation
久保田 伸枝
1
,
丸尾 敏夫
1
Nobue Kubota
1
,
Toshio Maruo
1
1帝京大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Teikyo University School of Medicine
pp.1513-1519
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207760
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緒 言
眼筋の異常運動としては,眼球振盪をはじめ,眼振様運動,眼球異常沈下ocular bobbing,ミオクローヌスocular myoclonus,オプソクローヌスopsoclonusなどがあり,また,眼筋の麻痺や過動も含まれる。このほか,Duane症候群にみられるような,異常神経支配あるいは背理性神経支配を示す異常運動もある。ここでは,紙数に限りがあるので神経学の領域でむしろ記述される機会の多いものについてはふれず,主として眼科でみられる眼筋の異常運動で,全身症状に乏しいため他科では記述されることのほとんどないものについて述べてみたい。そのような観点からここに記載するのは,Duane症候群,動眼神経麻痺後にみられる異常連合運動および交代性上斜位にみられる異常運動ならびに,Paradoxical conver-gence during lateral gazeおよびParadoxicaldivergence during lateral gazeである。
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