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網膜色素変性症の主要な病理変化は視細胞の崩壊壊死である。したがつて極く初期を除いて,一旦進行した患者の視機能を健康者と同じ視機能に回復させることは不可能であり,そこに吾々のなしうる限界がある。血族結婚を根絶すれば患者数が激減することは明らかであるが,この理想は社会的,政治的問題を含み,早急に解決しないとすれば,早期発見と早期治療により視機能の改善と進行の停止に努力することが眼科医に課せられた現今の使命であることは吾々1)の一致した意見である。種々の薬物療法や手術療法によつて視機能を改善する努力は多くの研究者によつて続けられているが,これらの治療と併行して患者の生活を如何に指導するかという点には全く無関心であつた。しかしあらゆる慢性疾患がそうであるように,色素変性症も環境衛生下の注意が病勢を左右するであろうということは容易に想像出来る。吾吾は患者の環境衛生と病勢との関係について実験を試みたのでその結果を報告する。
In order to elucidate the effect of light-and dark adaptation on the prognosis of experi-mental retinitis pigmentosa, the animals were kept in illuminated box, the one eye had been opening and the other eye closing artificially. After intravenous administration of iodate for 3 days, opened eye showed no electrical response on ERG and showed moderate visual cell death, on the other had closed eye showed slight response of ERG and almost no visual cell death.
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