談話室
日眼総会印象記(1)
桐沢 長徳
1
1東北大学眼科
pp.893-898
発行日 1959年5月15日
Published Date 1959/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206677
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今年の日本眼科学会総会(第63回)は東京都大塚の御茶水女子大講堂に於いて開催されたが,今回の学会は第15回日本医学総会の分科会として行われたので会期も例年より繰上げて3月29,30,31の3日間がこれにあてられ,続いて開かれる総会(4月1〜5日)に会員が参加するのに便利なように計画された。総会の前日に学士会館で理事会並びに評議員会が開かれたが,そこで決定されたことは昭和36年総会の件で,開催地は東京,会長は東京医大馬詰教授,特別講演は名市大萩野教授,宿題報告は「眼科領域に於ける電子顕微鏡の応用」,担当者は藤山教授(北大),谷口助教授(九大),奥田助教授(岡大)等であつた。なお植村理事長が国際眼科学会理事に選ばれた結果,今年5月パリで開かれる理事会に出席の件並びに出席旅費の一部を学会で負担することが決した。その他総会費の増額,日眼に英文論文掲載案,アジアアフリカ眼科学会の件,会則変更案等が議せられた。
眼科学会の一般講演は例年と同じく90題で,これに特別講演と宿題報告が加わり,豊富な内容であつたが,そのうち印象に残つた講演について略述し,出席されなかつた読者各位に学会の模様をお伝えすることとしよう。
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