私の経験 国際眼科学会への旅・1
1.御挨拶,他
桐沢 長徳
1
1東北大学医学部眼科
pp.1626-1629
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206512
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今回,ブラツセルで行われる第18回国際眼科学会に口本代表として出席することになつたことは,既に皆様にも御報告致しましたが,幸なことに大橋,弓削,国友三教授と同行することになり,大いに心強く思う次第であります。と同時に,現職の教授が4人も揃つて旅行することは今までもあまりなかつただけに,単身の旅行とは又違つた観察や経験も多いでしようから,この機会を利用して三教授にもお願いし,代る代る,要所要所の報告を執筆していただくことにしました。三教授も快く承諾され,いわば現代の彌次喜多旅行記が出来上りそうですから御期待下さい。殊に大橋教授は手術や設備に大きな興味を持たれ,手術中でも熱心にメモをされ,弓削教授は文献部長の別名の如く,各地の大学のアルバイトを前以て整理して持参され,又国友教授は渉外部長として得意の語学と外交的辞令を以て活躍されるという,三人三様の見事なコンビを以て為される今回の旅行記は,さぞ面白いものが出来ると思います。
なお,羽田出発に際し,我々4人をわざわざ見送られ,殊に暖い送別の辞をいただいた日眼の植村理事長,中島監事並びに佐藤教授,青木教授その他多数の皆様に厚く御礼を申上げる次第です。
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