連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第137回
小規模市立病院二題―コミュニティホスピタル
東御市民病院
太田 光則
1
1株式会社日建設計設計部門設計室
pp.507-510
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100324
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■病院の沿革と東御市の立地
平成6年4月に長野県東部町が既存の民間病院施設を公立とし,東部町立ひまわり病院として開院した.その後施設の老朽化により平成11年9月より移転新築マスタープラン策定を開始し,平成13年度の実施設計を経て平成15年9月に新病院が竣工した.さらに,平成16年4月に長野県東部町と北御牧村が合併し長野県東御市が発足したのに伴い東御市民病院と改称された.
東御市は長野県の東部に位置し,北東にそびえる湯の丸岳の裾野に立地しており,街全体が緩やかな南斜面で日当たりが良く,南東には浅間山を望むことができる.市民病院は福祉施設や体育施設等が集まる市の公園エリアに位置し,隣接する総合福祉センターや知的障害者授産施設とともに市の保健福祉医療連携による「福祉の森」構想の中心施設として位置づけられている.交通の便は上信越自動車道の東部湯の丸ICに近く,また,しなの鉄道田中駅より車で10分のアクセスとなっている.
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