Japanese
English
臨床実験
Anomaloscopeのdataの検討
Examination of normal colour vision with the Nagel's anomaloscope
市川 宏
1
,
谷 宏
1
Hiroshi Ichikawa
1
,
Hiroshi Tani
1
1中央鉄道病院眼科
1Dept. of Ophth., Central Railway Hospital.
pp.1586-1589
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206503
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緒言
市川は前報5)に於てAnomaloscopeの均等値の頻数分布について述べた。その内容は,色盲と極度色弱を除いた120例について異常比(A.Q.)の頻数分布をみると,3つの極大をもつ屈曲した曲線が得られ,極大部位は異常比の対数直(logA.Q.)の階級巾を0.1とした場合,それぞれ一0.4,0,+0.5で,3つの極大の間には−0.2と+0.3にgap. が見られたこと,及び正常値を含む中央の山に属する45例についてA.Q. の平均値及び撒布度を計算すると,x=1.07,σ=0.14となり,x±3σはA.Q.0.65〜1.49混色ネジ度目の47.9〜33.3(Rn=40.5の場合)に相当するという結果であった。この成績はレーレー均等の測定に技術上の一致を欠いている部分があるので,再検討の目的をもつて今回の実験を行い,同時にAnomaloscopeの注視野の視角を変えた場合の均等成績の変化について調べた。今回の報告は色覚正常群に関するものであり,異常者については稿を改めて述べる。
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