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特集 わが国における脳・心血管疾患予防のための疫学研究
栄養疫学研究としてのNIPPON DATA
Cohort Study of the National Nutrition Survey Japan:NIPPON DATA
奥田 奈賀子
1
,
三浦 克之
2,3
Nagako Okuda
1
,
Katsuyuki Miura
2,3
1人間総合科学大学健康栄養学科
2滋賀医科大学社会医学講座公衆衛生部門
3滋賀医科大学アジア疫学研究センター
1Department of Health and Nutrition, University of Human Arts and Sciences
2Department of Public Health, Shiga University of Medical Science
3Shiga University of Medical Science
pp.8-14
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205876
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はじめに
栄養摂取はコホート研究によりリスク評価すべき重要な生活習慣であるが,ベースライン調査における栄養データの収集は,対象者の協力可能性,投入可能な労力,コストなど様々な制約を受ける.NIPPON DATA80/90は全国の一般住民からなる第3次,第4次循環器疾患基礎調査の受検者を対象としており,循環器疾患危険因子および関連する生活習慣情報を追跡開始当時よりベースライン時データとしているが,その後,国民栄養調査結果と突合し,栄養疫学研究データとしての活用を進めている.本稿では,NIPPON DATA80/90への栄養データ突合の方法,特徴について記載する.平成22年国民健康栄養調査対象者が対象であるNIPPON DATA2010,および国民生活基礎調査結果との突合による社会的要因についての検討についても概略を紹介する.
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