Japanese
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特集 小児眼科
斜視および弱視
Strabismus and Amblyopia
筒井 純
1
,
深井 小久子
1
Jun Tsutsui
1
,
Sakuko Fukai
1
1熊本大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Kumamoto University Medical School
pp.1335-1341
発行日 1970年11月15日
Published Date 1970/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204396
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I.弱視・斜視学最近の傾向
弱視や斜視が小児期,特に乳幼児期に正確な診断のもとに適切な治療をしなければ一生回復することのできない障害を遺すことは今日ではよく知られた事実である。実際この種の患者の治療年齢は過去に比して低くなつていることは好ましい。
ここ数年間にこの領域で進歩したと思われることからまず述べる。弱視斜視の「病因論」に関しては動物実験が可能となつたこと,電気生理学的検査法の進歩にともない脳のレベルで本態が明らかになりつつあることである。この領域の開発は将来の眼科学に脳視覚という大きな領域の学問をもたらしつつある。
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