Japanese
English
連載 眼科図譜・135
Angiomatosis Retinaeと考えられる症例の螢光眼底撮影による観察
Fluorescence Fundus Studies in a Case of Angiomatosis Retinae
佐竹 幸雄
1
Yukio Satake
1
1北海道大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Hokkaido University
pp.135-136
発行日 1969年2月15日
Published Date 1969/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204007
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Hippel (1903),Coats (1903)の報告以来,Angiogliosis retinae (Heine)に関する多数の報告があるが,その本態はなお明らかでない。井街氏はこれを4型に分類しているが,本症例は,滲出班はないが,著明な血管拡張と吻合が認められ,この中の第一型,すなわちAngiomatosis retinae (Heine)に相当すると考えられる。
螢光眼底写真上,血管吻合,小血管増生の他に,一見健常に見える網膜部分にも螢光発現を見たことは,このような部分にも,血管の拡張,新生,網膜の変性が認められたという病理組織学的所見を裏づけるものかもしれない。
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