Japanese
English
臨床実験
眼疾患におけるATPの使用経験について
Treatment of ophthalmic diseases with ATP
大岡 良子
1
,
石田 妙子
1
Yoshiko Ooka
1
,
Taeko Ishida
1
1東邦大学医学部眼科
1Department of Ophthalmology, School of Medicine, Toho University
pp.879-886
発行日 1964年7月15日
Published Date 1964/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202995
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Ⅰ.緒言
ATP (Adenosine triphosphate)が1928年Lohmannにより筋肉の収縮過程の化学的機序解明の途上に発見されて以来,初期のATPへの認識は主として筋収縮機序におけるエネルギー授受に関するものであつたが,その後多くの研究者によつて,ATPの生体内に於ける広範囲な役割がはつきりしてきた。
即ち生体内の機能は主として高エネルギー燐酸結合のエネルギーによつて使われており,ATPはその代表的存在で生体に広く分布して筋収縮の機械的仕事の他,血管拡張作用,降圧作用,脳代謝機能の賦活作用等がある。
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