Japanese
English
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皮膚疾患とATP
CLINICAL APPLICATION OF ATP FOR SKIN DISEASES
斎藤 忠夫
1
,
大田 精一
1
Tadao SAITO
1
,
Seiichi OHTA
1
1山口医大皮膚泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology, Yamaguchi Medical School.
pp.134-136
発行日 1960年2月1日
Published Date 1960/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202760
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生体の機能は主として高エネルギー燐酸結合のエネルギーにより賄われており,その代表的なものがAdenosine triphosphate(ATP)一名アデニルピロ燐酸である。1929年アデノシン5'-燐酸の重要な一誘導体が筋肉からLohmann及びFiske & Subbarowにより分離された。この誘導体即ちATPは,3個の燐酸基を含む一種のアデニンヌクレオチドで燐酸基の2つは加水分解に対し極めて不安定であり,その構造はBaddiley達により合成により確かめられている。
その臨床的応用は,進行性筋萎縮を中心とした各種疾患に行われているが,我々はATP製剤であるアデポスコーワ(興和化学)を,最近,皮膚疾患に使用する機会を得たので報告する。
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