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I.緒言
緑内障の早期診断には種々なる方法があるが,何れも充分な確実性を有してはいない。緑内障の様に治療法が未だ完全でない疾病においては,早期に診断を確立し,視野の狭窄,及び視力の低下を早くから予防することがその治療の上の要点と考えられる。従つて緑内障治療における現在の最大の目標は早期診断でなければならないと考える。而して多数の早期診断法の内現在最も信用されている方法はGrant Tonographyである。然しながらTonographyの根底をなす理論式も亦既にFriedenwald或はLanghamの批判する様に,多くの誤差を含んでおり早期診断に使用するにはその成績は余りに巾がありすぎる欠点を有している。更に実測上の誤差を含めて考えるならば,早期診断の目的から著しくかけ離れてしまうのではないかと危ぶまれる。
私はフルオレスチンが生体においてその濃度を測定し得る点,及び前房内には比較的出現し難い点の二つを利用し,緑内障の早期診断即ち前房水のturn over rate測定の可能性の有無について検討を試みた。
In rabbit experiments fluorescein did not appear in the anterior chamber when its 5% solution was injected intravenously at the dose of 0.1cc/kg. wt. When the dosage was increased to 0.5cc/kg. wt., the dye was obser-ved to appear in the anterior chamber. The plasma concentration of fluorescein in the latter case was found to decrease within 30 minutes to the level corresponding to the initial stage of infusion at the dose of 0.1 cc/kg. wt.
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