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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(3)1989年10月 名古屋
学術展示
レーザー虹彩切開術後の前房内蛋白濃度と細胞数について
Cells and protein in the anterior chamber after laser iridotomy for glaucoma
鳥井 秀雄
1
,
坂梨 ミチ
2
Hideo Torii
1
,
Michi Sakanashi
2
1中部病院眼科
2坂梨眼銀医院
pp.700-701
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908145
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- Abstract 文献概要
緒言 閉塞隅角緑内障に対する治療において,レーザー虹彩切開術は従来の周辺虹彩切除術に代わる術式として普及してきている。しかし,臨床的にレーザー虹彩切開術後の眼内炎症の変化に関して不明な点が多い。今回,私共はレーザーフレアーセルメーター(興和:FC1000)を使用し,アルゴンレーザーとダイレーザー(590nm)による虹彩切開術後の前房内蛋白濃度および細胞数の経時的変化を定量し,比較検討した。
対象と方法 アルゴンレーザー群は,男性2例2眼,女性12例15眼,年齢は51歳〜84歳(70±10歳)で,ダイレーザー群は,男性1例1眼,女性5例5眼,年齢は51歳〜84歳(69±13歳)で,それぞれ急性原発閉塞隅角緑内障,慢性原発閉塞隅角緑内障,急性発作発生眼の僚眼,散瞳試験前後で眼圧が8mmHg以上の差を示した狭隅角眼を対象とした(表1)。レーザー装置は,OPHTHALAS®アルゴンレーザー(Biophysic Medical社製)とMDS10ダイレーザー(MEDITEC社製)で,ダイレーザーは590nmの波長を使用した。前房内蛋白濃度および細胞数の測定には,レーザーフレアーセルメーター(興和:FC1000)を使用した。方法は,レーザー虹彩切開術前にレーザーフレアーセルメーター測定後,術前処置として4%サンピロを術眼に10分毎6回点眼し,アルゴンおよびダイレーザー虹彩切開術を施行した。
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