談話室
ボン大学より—E.Weigelin教授の新著Ophthalmodynamometrieを読んで
岩田 和雄
1
1新大眼科
pp.734-736
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202531
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ボン大学に来て2カ月,そろそろここの眼科の生活も板につきかかつたこの頃である。目下ここのKreislau—fabteilungにて診療と研究の実際を詳らかに観察しているが,たまたま1960年11月脱稿したと云うWeigelin教授の著作Ophthalmodynamometrieが1年後のこの1月になつて出版され,通読の機会を得たが,この内容はとりもなおさずボン大学眼科のKreislaufabteilungの実際の内容でもあり,且又今後購読される場合の指針にでもなれば幸と思い敢て御紹介する次第である。
既に御存知の如くここの眼科のGlaukomabteilungからはProf.Leydheckerによる老大な文献の集積からなる労作Glaukom ein Handbuchが出版されており,又Ablationabteilungからは有名なMeyer-Sch—wickerath—現在Essenの市立病院のChef—のLi—chtkoagulationが出版されている。このOphthalmo—dynamometrieも恐らくこれら一貫をなすもので,ChefであるMuller教授の意図になるものと推察される。
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