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資料
海外旅行者から分離されたCT産生性古典ウーボン型エルトールコレラ菌
Isolation of Toxigenic Classical Ubon-type El Tor Vibrio cholerue 01 form Patients with Travellers'Diarrhoea
野田 孝治
1
,
鈴木 則彦
1
,
宮城 和文
1
,
森 英人
1
,
吉田 昭夫
1
,
大村 寛造
1
,
高井 慎也
1
,
松本 泰和
1
,
林 和
1
,
林 義則
2
,
大高 道也
2
,
余 明順
3
,
山本 耕一郎
3
,
本田 武司
3
,
霜鳥 翔一
4
Koji NODA
1
,
Norihiko SUZUKI
1
,
Kazufumi MIYAGI
1
,
Hideto MORI
1
,
Akio YOSHIDA
1
,
Kanzo OMURA
1
,
Shinya TAKAI
1
,
Yasukazu MATSUMOTO
1
,
Kazu HAYASIH
1
,
Yoshinori HAYASHL
2
,
Michiya OTAKA
2
,
Myonsun YOH
3
,
Koichiro YAMAMOTO
3
,
Takeshi HONDA
3
,
Shoichi SHIMOTORI
4
1大阪空港検疫所
2成田空港検疫所
3大阪大学微生物病研究所
4九州大学医療技術短期大学部
1Osaka Airport Quarantine Station
2Narita Airport Quarantine Station
3Research Institute for Microbial Dlseases, Osaka University
4School of Health Sciences Kyushu University
キーワード:
ウーボン型
,
エルトールコレラ菌
,
海外旅行者下痢症
,
コレラ毒素
Keyword:
ウーボン型
,
エルトールコレラ菌
,
海外旅行者下痢症
,
コレラ毒素
pp.1155-1157
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901719
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従来,古典ウーボン型エルトールコレラ菌は,コレラ毒素(以下CT)非産生性菌と考えられてきた.ごく例外的にケニアでの患者分離株で,CT産生性を認めたという報告があるのみであった.本研究では,1992年に成田,大阪両空港検疫所において海外旅行者25例から分離されたコレラ菌26株の中で,7例から占典ウーボン型8株を分離し,それらのCT産生能およびCT遺伝子の検索を行った.その結果,4株(約15%)がCT産生性古典ウーボン型エルトールコレラ菌であった.今回の成績から,古典ウーボン型にも,CT産生性コレラ菌が無視できない頻度で存在することが明らかになり,コレラの原因となりうる可能性があるので,今後,注意していく必要があると考えられる.
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