Japanese
English
特集 第15回日本臨床眼科学会講演集 (1)
日本人と米国人とにおける角膜前面曲率半径と自覚的屈折度との相関の相異について
Difference of Japanese and American personnel in relationship between frontal corneal radius of carvature and subjective refractive power.
秋山 晃一郎
Koichiro Akiyama
pp.207-211
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202439
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
著者は1958以降約4年間にわたり,日本人と米国白人との角膜前面曲率半径と自覚的屈折度との関係を比較調査する機会を得た。その内,目本人は4012眼で,コンタクトレンズを希望して当クリニックを訪れたものである。米国人は4411眼で,コンタクトレンズ及び検眼を希望して私のクリニックを訪れたものの他,横須賀米海軍病院の御厚意により,わざわざ当院まで送られて来たもので,全員が屈折異常者である。このように日本人と米国白人という民族の異なつたものの多数例について,同一医師が,同一場所で,同一機械を用いて近視問題について比較調査したという文献は,私の知る限りにおいては今までに皆無である。又それらを統計的に処理したところ,角膜前面曲率半径(角膜前面屈折力)と自覚的屈折度との相関は,日米両国人との間には,いささか異なつた様相を呈しているという甚だ興味ある結果を得たのでここに報告する次第である。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.