臨床實驗
遠視と自覚的屈折度
石郷岡 淸
1
1京大眼科
pp.554-555
発行日 1950年12月15日
Published Date 1950/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200749
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遠視眼殊に若年者の遠視眼を,僞近視と比較して考えてみる時,多くの示唆が與えられる.周知のように若年者の遠視眼では,明視の目的の爲め常に毛樣筋の持続的收縮を行つているが,此の遠視眼の屈折度を少し近視側にずらして考えれば,僞近視によく似た像を思わせる.從つて遠視眼をよく観察するならば,僞近視の成立に何らか教えられるものがあるのではないかと考え,遠視眼の自覚的屈折度を色々檢査してみた.
若年者の遠視では,自覚的屈折度は変化し易く,又凹レンズに應じたりするのであるが,大体次の5群に分ける事が出來た.
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