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談話室
第17回国際眼科学会見聞記〔Ⅰ〕—ワシントンにて
The report of the 17th International Ophthalmologic convention
神鳥 文雄
1
F. Kamitori
1
1鳥取大学
1Tottori Univ.
pp.1259-1262
発行日 1955年10月15日
Published Date 1955/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202361
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日本から多くの演題が提出されて,多くの方々が参会されたので,それぞれの観点から見たこと感じたことを報告されることだろうから,私は学会の大体について簡単に述べてみよう。
9月7日ニユーヨークのペンシルヴアニア駅を夜11時に出発して,翌朝々霧が立ちこんだモントリオール中央驛に到着した。セントローレンス河を一千哩さかのぼつた地にある島の上に建設されたモントリオール市は,カナダ第一の大都市で,人口百十五万を擁している。住民の多くはフランス人で,フランス語を日用語とし,小パリーの異名があり,黒人が非常に少い。ワシントンはまだ残暑が烈しかつたのに,当地は秋も酣て肌寒きを覚える。福岡に居たことのあるLebeque神父に迎えられて市内見物をなす。新市街の一部に日本の文化住宅を思わせるような,日本趣昧をとり入れた。広い硝子戸の家が立ち並んでいるのを見て,久方振りに日本に帰つたような錯覚を感じた。
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