銀海餘滴
魚眼蛋白質で白内障治療は不可
pp.357
発行日 1953年5月15日
Published Date 1953/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201483
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紐育市の眼科專門醫Adolph Posner氏は白内障患者の眼に魚の水晶體蛋白質を注射し其の白内障翳を外科的に除去することにはいやが上にも充分な注意を拂うべきであると眼科醫に警戒を加えた論文を公表した。
米國醫學協會誌上に發表された論文によれば魚の水晶體の蛋白質の注射を受けた患者は外科的には過敏性となり,激しい炎症を來たし,時には失明をさえ來たしたといつている。此注射の件はGins-ebrg, Jacobi及Shropshire氏等により1952年に提唱されたものだが,之等の人々は此蛋白質の注射により白内陣の翳は漸次消失すろと報告したものである。
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