臨床講義
視束脊髄炎(球後視束炎)
加藤 靜一
1
1信州大學眼科
pp.642-643
発行日 1952年8月15日
Published Date 1952/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201246
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序言
視束(視神經)脊髄炎(Neuro-myelitis optica,Devic's disease)と言う病氣は比較的稀であるから從來の一般教科書には殆んどこの病名も擧げられて居ません。宇山教授の「最近の眼科學」には軸性視神経炎又は球後視神經炎の一種として大きく取上げられてあり英米の眼科教科書にも記載されて居るもので臨床的にも病理學的にも興味の深い病氣でありますから,本日はこの病氣の典型的な經過を説明し,同時に所謂球後視束炎に總稱される概念が諸君には何となく分り難いだらうと思われるのでそれに就ての説明を加えることにしませう。
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