特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會
普通講演
(25)先天性全色盲の網膜感電性に關する2,3の知見
米村 大臧
1
,
石坂 直人
1
1金大眼科
pp.154-161
発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201075
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緒言
先天性全色盲の光神,並に色神については,種種の検査が行われている。例えばスペクトルムの明度分布,アノマロスコープ所見,暗順應經過,毛糸や色紙域は色盲検査表を以てする試驗等が最も普通のものであるが1),その他兩眼視を用いpu-lfrichの實體視效果を利用して光の感覺時の差を測定した研究〔Wöllflin (19252))〕や,光源の點滅の臨界融合頻度(F-f)を測定したもの〔Wöliflin (19273)),Ajo&Teräskeli(19384)5))〕がある。また極く最近では部分色盲についてではあるが,本川教授,鈴木氏(19466),19507)),江部氏,磯部氏(19508,19519))等はζを用いて色盲者の網膜の色過程に關する重要な研究を發表された。我々は兄弟2例の先天性全色盲に遭い,その内の1例につき主として網膜の感電性という立場から若干検索し得たので報告する。
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