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あとがき
鈴木 康之
pp.944
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104264
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毎年の日本臨床眼科学会で発表された多くの講演論文を読むことができるのが『臨床眼科』の大きな特徴の1つであるが,今号も多くの論文が掲載されている。特に学術展示で発表された論文が多く,1例報告や比較的ポイントの絞られた内容が多いため,メッセージがストレートであり読むほうとしてはとても刺激になる。文献も重要なものをピンポイントに引用しており,その分野の現状を知るうえで大きな助けになると思われる。
研究発表においての患者さんに対する倫理的な配慮が近年,より重視されるようになったのは非常によいことではあるが,反面,研究発表に当たってのペーパーワークや審査会出席などの手間が増えたため,以前のように「気軽に」発表することが難しくなったのも事実である。研究における倫理面に十分配慮したうえで,さらにそのような手間を厭わず多数の学会発表や論文投稿をされている各先生方の努力には心より敬意を表するものである。
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