Japanese
English
連載 眼科医にもわかる生理活性物質と眼疾患の基本・36【最終回】
―臨床編:各種眼疾患と生理活性物質とのかかわり―強膜炎
Scleritis
中澤 満
1
Mitsuru Nakazawa
1
1弘前大学大学院医学研究科眼科学講座
pp.1710-1713
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104529
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
強膜炎はわが国におけるぶどう膜炎の約6%を占める比較的頻度の高い疾患であり1),頑固な痛みと充血で患者を悩ませる疾患でもある。多くの場合,ステロイド薬の局所療法では不十分で全身投与が必要となり,かつステロイド漸減に伴って再発することも稀ではない。このような症例ではステロイド投与期間が結果的に長くなってしまうことも経験する。症例によっては他の自己免疫疾患に合併することもある。今回は生理活性物質の視点から強膜炎をみて,その背景にある病態の修飾因子の理解を深めたい。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.