Japanese
English
連載 眼科医にもわかる生理活性物質と眼疾患の基本・33
―臨床編:各種眼疾患と生理活性物質とのかかわり―アトピー性皮膚炎の鍵を握るペリオスチン
Periostin:a key protein in atopic dermatitis
中澤 満
1
Mitsuru Nakazawa
1
1弘前大学大学院医学研究科眼科学講座
pp.1300-1302
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104346
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
前回は,本連載では生理活性物質の代表としてサイトカインを取り上げており,サイトカインはそもそも免疫担当細胞から産生されるタンパク質として知られるようになった,と述べた。今回はちょうど佐賀大学の出原賢治教授(分子生命科学)らのグループがアトピー性皮膚炎の鍵を握るタンパク質としてペリオスチンの作用を世界で初めて明らかにし1),報道などで大きく取り上げられたタイミングでもあるので,彼らの研究成果を概観してみたい。アトピー性皮膚炎は同時に,アトピー性角結膜炎ばかりでなく併発白内障や網膜裂孔,網膜剝離にも関与する疾患であるので眼科医にとっても知っておくべき情報である。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.