Japanese
English
連載 つけよう! 神経眼科力・30
頭頸部外傷後遺症とその対応
Affects of head, neck injuries and their treatments
石川 均
1
Hitoshi Ishikawa
1
1北里大学医療衛生学部視覚機能療法学
pp.1304-1308
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104347
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
頭頸部外傷後の眼科受診で多くみられるものは脳神経・眼筋麻痺による複視,自律神経・内眼筋麻痺による調節障害,視神経障害による視力低下ではなかろうか。外傷の原因や程度はさまざまで交通外傷,スポーツ外傷,転落などの事故によるもの,医原性のものもこの範疇に入れるべきかもしれない。損傷の程度は広範囲な脳挫傷を伴ったものから,脳そのものは障害されず周囲の軟部組織,神経,血管損傷などによる虚血まで多岐にわたる。以下,比較的よくみられる頭頸部外傷症例を提示し,それをもとにその対応を含め考えたいと思う。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.