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特集 脈絡膜の画像診断
脈絡膜の光干渉断層計所見と正常眼における屈折,加齢変化
Choroidal imaging using optical coherence tomography in normal eyes and aging change
生野 恭司
1
Yasushi Ikuno
1
1大阪大学医学部眼科学教室
pp.1728-1733
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103991
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はじめに
近年の眼科光学機器の進歩は目覚ましく,特に光干渉断層計(OCT)は網膜疾病の診断,病態の解明,そして治療の効果判定に至るまで,多くの概念を変えてきた。脈絡膜は従来,多数の血管の重層構造であることや,強い光学吸収体である網膜色素上皮下にあることから,OCTによる画像診断にはあまり適していなかった。しかし,近年の光学撮影技術の進歩はそれを可能にし,脈絡膜のOCT所見は,多くの黄斑疾病に示唆を与えている。
本稿では,脈絡膜の正常所見やその特徴,加えて屈折や加齢変化について解説する。
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