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連載 つけよう! 神経眼科力・19
画像による視路の局所診断
Diagnostic imaging in visual pathway
橋本 雅人
1
Masato Hashimoto
1
1札幌医科大学眼科学教室
pp.1576-1582
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103861
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視路の局所診断は視野をどう読むかが最大のカギとなる
神経眼科疾患に対し画像検査をするうえで最も重要なことは,臨床所見から病巣を推定して撮影することである。これは神経眼科疾患の多くは,責任病巣が非常に小さいために,脳ドックのようなスクリーニング的画像検査では見落とされることが多いからである。実際,神経眼科疾患患者で「脳外科でMRIを撮ったが異常はないと言われた」という症例を数多く拝見する。
視神経疾患において,責任病巣を特定できる有力な手がかりは視野所見である。視路病変では,視野の特徴から球後から眼窩先端部,視交叉前部,視交叉,視索,外側膝状体,視放射線,視中枢に病変を特定でき,画像診断をより限局した正確なものにすることができる(表1)。
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