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網膜と視路の電気生理研究班は,もとの臨床ERG研究班を母体として昭和41年再発足したものであるが,この研究班の伝統として,今回も講演討論には原則として時間制限を設けず,討論の記録も取らぬこととした。
最近臨床眼科学会をはじめ,各地域学会でもグループディスカッションが盛んに行なわれるようになつたことは誠に結構であるが,一面このような小グループによる討論本来の利点が失われつつあるのではないかと考えさせられる点がある.グループによつてはまつたく小学会の観を呈し,講演時間も討論時間も制限せざるをえなくなり,しかも原著論文を提出することとなると,これは学会の会期を延長して演題消化数を増したことにほかならない。それはそれでよいのかも知れないが,われわれが臨床ERGグループディスカッションにおいて経験してきたような学会とは異なる自由な討論から得られた深い充足感とか,情報交換による参加者のすみやかなレベルアップとか,研究班システムが本来の目的とした成果をすべてのグループに期待することは無理な願いであろうか。本研究班では講演は討論を誘発する引き金と考えているので,討論時間のほうがはるかに長くなることもしばしばである。また討論のテンポも早く,記録を取つていては討論本来の目的が失われる恐れがあるので,今回も従来通りの運営とした。
The symposium convened on Nov.11, 1967, concurrently with the Annual Congress of Clinical Ophthalmology in Tokyo. Fourteen papers were read as follows. 1. Modification of early receptor potential by DC applicationin frog, by M. Murakami, Keio Univ. and K. Kosaki, Kanazawa Univ. 2. Influence of intensity and duration of applied stimulus upon ERG in albi-no mice, by D. Yunemura et al., Kanazawa Univ. 3. Modification of rabbit ERG by syste-mic glutathione application, by T. Tamai,, Tot-tori Univ. 4. Influence of vitamin A upon ERG in rats, by S. Tamaki, Kyoto Univ.
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