第23回日本臨床眼科学会 GROUP DISCUSSION
網膜と視路の電気現象
pp.1277-1279
発行日 1970年10月15日
Published Date 1970/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204389
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網膜と視路の研究グループは,もとの臨床ERG研究班が臨床眼科学会に参加するようになつてから,網膜のみならず視路全般の電気現象の基礎的ならびに臨床的研究者が集まつて討議をする場となつてきた。昭和44年2月千葉県鴨川でNobel賞受賞者であるGranit教授とRotterdamのHenkes教授が来日された機会に,千葉大学のお世話で一度集まつたので,昭和44年度としては2度目のグループディスカッションであるが,Granit教授とHenkes教授が高く評価されたように本グループは最近かなり専門的にもレベルが高くなり,臨床限科学会での討議としては難解にすぎるとの批判を耳にすることがあり,誠に当然の批判と反省するのであるが,臨床家といえどもこの領域の学問の進歩に一歩も遅れずに研究を重ねていく姿勢もまた必要と思われるので,本研究グループは,今後臨床眼科グループディスカッションの期日を避け,別の会合を持つことになるはずである。これは討論の時間をグループ発足当時のように自由に取りたいことと,臨床眼科学会群討議が最近ますます膨張の傾向にあり,参加者の専門領域も次第に多岐にわたるようになつてきたので,熱心な本研究グループの人たちにもできるだけ他の群討議に参加できる機会を与えるためにグループ構成員の意志によつて決定した。
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