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あとがき
天野 史郎
pp.250
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103559
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2010年12月から『臨床眼科』編集委員を務めさせていただいております。これまで編集委員のなかで唯一角膜を専門とされていた西田輝夫先生の後任ということで依頼がまいりました。日本が世界に誇る角膜研究家である西田輝夫先生のあとは私には荷が重すぎるのはよくわかっておりますが,『臨床眼科』は自分も若いころよく投稿した雑誌であり思い入れもありますので,私なりに精いっぱい務めさせていただこうと思います。
本号は,「新しい手術手技の現状と今後の展望」を特集としております。どの手術手技も新しい手技として注目されているもので,皆様も大体どのようなものかは理解されていると思います。ただ自分の専門分野以外の手術の新しい手技についての評価,詳細についてまではなかなかご存じないのではないでしょうか。多焦点眼内レンズ,トーリック眼内レンズ,緑内障手術のインプラント,硝子体内視鏡,小切開硝子体手術,chemical vitrectomy,角膜内皮移植(DSAEK)について,各エキスパートが,現段階での評価と今後の展望を語ってくれます。DSAEKは角膜移植に革命をもたらしたともいえる新しい角膜移植です。そんなDSAEKにおいても,より多くの内皮細胞が残るように移植片挿入法にさまざまな改良が加えられたり,よりよい術後視機能を実現するために術式そのものも改変が考えられたりしている現状がよくおわかりいただけると思います。「視野のみかた」をはじめとする連載コーナー,「臨床報告」も合わせてお楽しみください。
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