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あとがき
寺崎 浩子
pp.1620
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212973
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本年は10月に日本臨床眼科学会が終わり,今月は落ち着いて秋の夜長を楽しむ時間ができるのではないでしょうか? 今月号の特集は「涙器涙道手術の最近の動向」です。流涙症は,涙液の通過障害だけではなく外眼部のいろいろな状況から起こり,涙液分泌減少も併存する場合があるようです。最近の対処法について細かく述べられています。
今月の話題は「人工網膜と視覚リハビリテーション」です。欧米では市販されている機種がありますが,大変高価であり,本邦での開発の発展が望まれます。移植部位と網膜の関係でいくつかの方法がありますが,いずれの方法にしても移植手術に加えてリハビリテーションを行わないと,得られた視覚が活用されないわけですから,重要なのはトレーニングを本格的に行うことです。網膜色素変性では遺伝子治療も盛んに議論されるようになり,少しでも早く患者が福音を得られるように新しい医療が始まるといいと思います。
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