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あとがき
寺崎 浩子
pp.748
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212705
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爽やかな緑に初夏の日差しも伺えるような今日この頃です。本号は第71回日本臨床眼科学会講演集の第3回目となります。学会で発表された演題を原著としてまとめておくことはとても大事なことであり,原著を準備することによって発表の際の考察も必ず深まります。したがって,発表後に書くのではなく,発表前に大方完成させ,発表時の議論を加えてブラッシュアップするのが良いと思います。
本号の「今月の話題」は,今年新しく改定された緑内障診療ガイドライン(第4版)についてです。日本ではいわゆる正常眼圧緑内障が最も多い病型であるため,緑内障の早期診断には眼科医の積極的な介入が必要です。画像診断・解析の進歩により早期の“緑内障性視神経症”の存在を明らかにすることができるようになったことから,今回の改定では「前視野緑内障」の用語が採択されています。長寿命の社会に向けて最新のガイドラインを理解することは重要ですので,この総説を是非役立ててください。
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