今月の表紙
アミオダロン角膜症
山川 曜
1
,
寺崎 浩子
2
1お茶の水・井上眼科クリニック
2名古屋大学
pp.409
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102646
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症例は60歳女性。拡張型心筋症で,2007年にペースメーカー装着術も施行している。塩酸アミオダロン200mgが投与されており,副作用に対する定期検査目的で,関西と東京の複数の眼科を受診しているとのことだった。今回,白内障の手術予約を他の眼科でしたことを機に,手術の適否についてのセカンドオピニオン目的で当院を受診した。
右眼は,9年前に網膜剝離の既往があり,初診時の視力は,右0.04(0.9),左0.04(1.2)であった。患者自身は「見えにくさは感じていない」とのことだったが,細隙灯顕微鏡で両眼角膜に塩酸アミオダロンによるものと思われる淡い渦巻状の混濁が認められた。
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