べらどんな
百人百色
GEN
pp.448
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102654
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『眼科新書』という本がある。オランダ語の原書を翻訳したもので,1815年に出版された。はじめて西洋の眼科学を知ることが可能になり,その意義は『解体新書』(1774)に肩を並べることができよう。
和綴じの黄色い表紙の本で,本文5冊と付録1冊からなる。現在われわれが使っている眼科用語のうち,かなり多くがこの本に由来する。『解体新書』では玲瓏角膜,羅紋膜となっていた訳語が,本書ではそれぞれ角膜,網膜になったのがその例である。
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