連載 もっと医療コミュニケーション・11
支配欲求と服従欲求が目に出るしくみ―医師にとっての理想的な見つめ方
佐藤 綾子
1,2
,
綾木 雅彦
3
1日本大学藝術学部
2国際パフォーマンス研究所
3昭和大学藤が丘病院眼科
pp.1884-1887
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102546
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患者が名前を呼ばれて診察室に入った瞬間に,それまでカルテに目を落としていた医師が,もしも斜め下からあおぐようにして患者の顔を「ジロリ」と見たら,患者の心に思わず「こわいな」という威圧感が伝わってしまうことがあります。
そもそも「にらむ」という言葉自体に,ただ単に着眼するだけでなく相手を威圧するという意味があるように,「ジロリ」とにらまれると「こわい先生」だと感じ,その後の説明が素直に耳に入ってこなくなり,萎縮した患者は自分の病状について的確に説明できなくなることもあります。
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