今月の表紙
ベーチェット病(前房蓄膿・フレア・セル)
内田 強
1
,
中澤 満
2
1昭和大学眼科
2弘前大学眼科
pp.1993
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102064
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症例は40歳,男性。左眼のベーチェット病で4年前に初診,今回再燃で来院し前房所見をスリット撮影した。視力は右1.2(n. c.),左0.02(n. c.),眼圧は左右ともに14mmHgであった。左眼前房中に高度のフレア・セルによる混濁および前房蓄膿があり,ベーチェット病による再発性虹彩毛様体炎と診断された。
撮影に際し注意した点は,観察は容易でも写真撮影すると写りづらいフレア・セルを,前房蓄膿などの前房内全体の所見とともに立体的に表現したことで,そのために次のように撮影条件を設定した。70度耳側から撮影するために,固視灯で患者の視線を鼻側に10度傾け,カメラを耳側に最大値の60度振り,フラッシュパワー最大・スリット長11mm・スリット幅1mmを患者の左眼に固視正面から当て,スリット光が瞳孔中心を照らすように位置を調整し撮影した。撮影機材はKowa社製フォトスリットランプSC-1200,フィルムは富士フィルムPROVIA400Fを使用した。
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