今月の主題 眼科画像検査―最近の進歩
話題
レーザーフレアー・セルメーター
大鹿 哲郎
1
Tetsuro OSHIKA
1
1東京厚生年金病院眼科
キーワード:
眼内炎症
,
前房フレアー
,
内眼手術
Keyword:
眼内炎症
,
前房フレアー
,
内眼手術
pp.1367-1369
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916954
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1.はじめに
眼球の中の,角膜・虹彩・水晶体で囲まれた空間(前房,図1)は,房水と呼ばれる液体で満たされている.この房水は通常透明で,眼の中に入った光が通っていく光路の役割と,眼内の組織に栄養を運ぶ媒介の役割を果たしている.眼の中に炎症が起きて房水が混濁してしまうと,房水はこれらの役割を果たすことができなくなり,眼内の環境は重大な影響を受ける.
房水がどれだけ透明であるか,あるいは濁っているかということは,眼内の生理学的な健全性を示す重要な指標である.臨床的にも,細隙灯顕微鏡で房水の透明度を判定することは,眼科検査の基本中の基本である.
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