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連載 眼科手術のテクニック
中京式rescue lensを用いた核落下症例に対する安全・簡単な対処法
Safe and easy technique with Chukyo-Rescue Lens for dropped nucleus case
市川 一夫
1
Kazuo Ichikawa
1
1社会保険中京病院眼科
pp.2260-2261
発行日 2004年12月15日
Published Date 2004/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100866
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はじめに
核落下は,白内障手術に伴う合併症のなかで感染症,駆出性出血に次いで忌むべき地位にあると考えられる。しかし幸いなことにこの合併症は,正しく対処すれば視力低下を残さずに済ますことができる合併症でもある。
対処法のなかで確実安全な方法は,経毛様体扁平部硝子体手術により硝子体を切除し,その後,核をカッターか超音波チップで除去することであるが,どの施設でも容易に行えるというものではない。筆者らのグループでは,15施設で日帰り白内障手術を施行しているが,硝子体手術が行えるのは3施設である。これまでは,中京病院や近くの硝子体手術のできる病院に転送していたため患者の負担は大きかった。しかし2年前より中京式rescue lensを用いて白内障専用機器に付いている前部硝子体カッターで核落下が比較的安全にかつ簡単に対処できるようになったので今回紹介する。
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